あめふり日記

街へでよう

 ボロアパート大空荘に、新しい住人が越してきた。何となくテンポのズレた、でもちょっとかっこいい真クンとじいやのシゲさん。真クンは道明寺家の御曹司で、世が世なれば地方の大富豪。両親の急死で突如社会に出ることになったらしい。生活のため仕事を探しても、16歳と61歳では簡単に見つからない。それでも環境に培われた明るさとシゲさんのバイタリティーで乗り越えてゆく。夢はでっかくお家再興だ!

「見た!?」

 管理人さんの一人娘文子ちゃんは受験生。高校入試を間近に控え、真クンが家庭教師をすることに。文子ちゃんの合格も決まり、今日もはりきってビル清掃のお仕事にでかけたが、シゲさんに見つかってお仕事を奪われてしまった。大空荘では合格祝いの宴会が盛り上がっているそのとき、シゲさんは清掃中のビルで不審人物をみつける。大格闘の挙げ句捕まえてみたらなんと、相手は社長の息子だった。おかげで怒りを買い、早速クビになってしまうシゲさん…。落胆し、アパートに帰れないと夜の街をさまよい歩く。アパートでは真クンが帰らぬシゲさんを待っている…。

サクラの樹の下で

 真クンはユーコさんの働くスナックで雑用係として働き始める。が、ここも顔なじみのお巡りさんに見つかってダメになってしまった。そんな時、以前清掃のパートをしていたビルの、商事会社の専務、東郷氏が訪ねてくる。20年も前に真クンのお父さんに窮地を救われたという。シゲさんを故郷に帰してやりたいばかりに、東郷氏のお世話になることを決意する真クン。その場で大空荘を出ていってしまう。
東郷氏の家では奥さんに優しくされ、自由に時間を使えるというのにそれが苦痛に感じてしまう。気になるのはシゲさんや大空荘の人たちのことばかり。このまま甘えてちゃいけない、人を頼らず、自分で仕事をみつけて生活しなくては。そう考えた真クンは東郷氏の許しを得るため会社へと向かう。ちょうどその時、社長の息子の横領に気づいた東郷氏に危険が迫っていた…。

つゆあけ

 道明寺親子に二度も命を助けられた東郷氏は、何とかその恩を返すべく故郷の家を買い戻そうと真クンに提案する。しかし、真クンはいずれ自分でやり遂げたい、大空荘に帰り、働いて自分の力で生活していきたいとその申し出を断る。東郷氏夫婦に惜しまれながら大空荘に帰った真クンを、シゲさんをはじめ大空荘のみんなは喜んで迎えてくれた。見合いのため帰省していたユーコさんも帰ってき、以前と同じ生活が始まろうとする中、東郷氏から将来のために高校に行くことを勧められる。援助をうける決心をした真クンの目に折しも梅雨が明け、広がる晴れ間に洋々たる未来を見るのだった。