いらかの波
(別冊マーガレット掲載)


【あらすじ】
 幼い頃両親を亡くし孤児院で育った渡は、小林家の養子になって緑ヶ丘中学に転校する。生来のものおじしない大胆な性格で、すぐにクラスでも目立つ存在になる。そんな渡としっかり者の江藤茜はケンカ友だちになり、茜の親友で内気ななおみは、渡にひそかに想いを寄せる。しかしそんな渡をうとましく思う者もいた。それは緑ヶ丘中の2大勢力、生徒会長の島津亮と番長の西郷ひろき。しかし渡と西郷の果し合いの場に止めに入ったなおみに西郷は一目惚れ。なりゆきでなおみと西郷の恋を取り持つ結果になった渡は、西郷と意気投合する。一方島津亮は渡と家が隣同士で、渡が来てからペースを乱されっぱなし。頭脳明晰、品行方正、容姿端麗の完璧なイメージが渡との関わりで崩されるのを恐れつつ、異端児である渡の行動に興味を持ってしまう。
 学園生活を楽しむ渡にはひとつの夢があった。亡き実父と同じ大工になって、赤い瓦屋根の家を建てるというものだ。惚れこんだ大工の棟梁が茜の祖父だったこともあり、何かと茜の家に出入りするようになる。中学を卒業したら弟子にするという約束を酔った勢いで取り交わしてしまう棟梁。そんな渡の様子は、渡の大学進学を願う養父の悩みのタネだった。中学3年になると同級生たちは受験に備えるようになる。高校進学の意思など全くなかった渡も、茜や棟梁の勧めで工業高校の建築科を受験する。仲間たちも揃って志望校に合格し、それぞれの道を歩みはじめる。
 高校に入学した渡は新しい友人もでき、建築クラブで破天荒な部員たちと大騒ぎしながら、クラブ活動を楽しむ日々を送る。高校2年の夏休みには学校の先生が家を建てることになり、その手伝いに明け暮れる。そのさなか、渡の父が交通事故に遭い入院。幸いごく軽いケガですんだが、渡は周囲の人々が驚くほど、甲斐甲斐しく看病をする。父は渡が大工になることに反対しながらも、徐々に渡の考え方を容認していく。茜の縁談にやきもきしたり、クラスメイトの家庭問題に便乗して騒いだり、大工の仕事に自信をなくしたり。浮いたり沈んだりしながら、渡は夢に向かってつき進んでいくのだった。

第1部
 その1  やってきた旋風
 その2  このこねこのこ

 その3  もうひとりの渡
 その4  そして帰り道 
 その5  アカイカワラ屋根
 1977年 4月号
      5月号
      6月号
      7月号
      8月号

いらかの波(1)
 その6  暑中見舞
 その7  天たかく… 

 その8  となりはなにを…
 その9  渡 木枯しの中
 その10  年の始めの
 1977年 9月号
      10月号
      11月号
      12月号
 1978年 1月号

いらかの波(2)
 その11  オニは内 
 その12  春いちばん

 その13  いちねんめ
 その14  明日の風
 1978年 2月号
      3月号
      4月号
      5月号

いらかの波(3)

  

第2部

 その15  気ンなる転校生 
 その16  天気晴朗なれど… 

 その17  秋深し 
 その18  冬の灯 
 1978年 9月号
      10月号
      11月号
      12月号

いらかの波(4)
 その19  まつのうち 
 その20  この1日 

 その21  東風吹かば 
 その22  新生活
 1979年 1月号
       2月号
       3月号
       4月号

いらかの波(5)
 その23  さつき晴れ
 その24  紫陽花の唄 

 その25  ささのはさらさら 
 その26  サマー・ホリデイ
 1979年 5月号
       6月号
       7月号
       8月号

いらかの波(6)
 その27  夕空晴れて
 その28  カンナ月

 その29  あとのまつり
 1979年 9月号
      10月号
      11月号

いらかの波(7)

  

第3部

 その30  謹賀新年
 その31  薄氷

 その32  やわらかい日
 その33  桜フブキ
 1980年 1月号
       2月号
       3月号
       4月号

いらかの波(8)
 その34  菖蒲どき
 その35  諸行無情

 その36  大黒柱
 その37  家を建てるなら
 1980年5月号
      6月号
      7月号
      8月号

いらかの波(9)
 その38  つるべおとし
 その39  アキアカネ

 その40  甍の波
 1980年9月号
     10月号
     11月号

いらかの波(10)

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