ご町内のミナさん!
(その1〜その10)

その1 初体験

 水月志真(みなつきしま)のペンネームを持つ小説家のミナさんは、東京近県の住宅地に中古住宅を購入、住みだして2年になる。文筆業という性質上、日常生活は常に不規則。長年フツーの生活と無縁だったミナさんが、ワナにはまって町内会の役員さんをするハメに…。早朝のゴミ出しすらままならない生活の中で、義務づけられる役員会、自治会当番、年中行事の数々…。
めざせ、円滑な地域生活!
慣れない世界で右往左往するミナさんの、自治会活動奮闘記。

その2 テンテキ

 組長さんの初仕事、自治会費の集金で早くもキレたミナさん。コトの起こりのご近所サン「山辺家」とはどーも相性が悪い。子供はナマイキで聞き分けがないし,母親は躾の仕方も知らない上、ミナさんに役員の仕事を押しつけた自覚もない。おまけにダンナは挨拶ひとつしない、文句言うばっかりのブアイソなヤツ!

地域社会に関わってしまったばっかりに、累々と蓄積していくストレス、ストレス、ストレス!仕事とカタギの生活との両立に慣れないまま、風邪をひきこんで絶不調。体調を整えてから巻き返しだッ!!天敵「山辺サン」との対決やいかに?

その3 おまつりプロローグ

 もうすぐミナさん初参加の町内夏祭り!!
おまつりの前準備で役員さんは東奔西走。寄付金集めでボランティア精神に目覚め、炎天下の会場設営で力仕事に精を出し、果てには熱中して快感さえ感じてしまうミナさん。やぐら作りも御輿の組立も、何もかもはじめてで勝手がわからないながら、やりだすとアウトドアって燃えてしまう…。ノリだすと止まらない性分なのだった。

その4 宵の酔い

 夏祭り本番。ミナさんは夜店でおモチを焼く係。かずえちゃんに誘われた避暑地のリゾートもパスしたのに、お祭り初日は雨天中止。ところがどっこい、晴れあがった2日目は、打って変わって朝から大忙し。御輿だおモチだ焼きそばだ!
役員同士の派閥争いに巻き込まれ、ご近所のしがらみに戸惑いを感じながらも本番の熱気に奮闘するミナさん。名前も知らないご近所さんとふれ合って、町内会のお仕事にちょっとばかしヨロコビを見つけてしまった。

その5 クリーン大作戦!!

 仕事と町内会のイベントであわただしい夏が終わり、久しぶりの旅行を決意したミナさん。ところが仕事にスパートをかけようとした矢先に「町内クリーン作戦」のご案内が…。秋晴れの空の下やりだすと意地になる性格が災いし、机に向かう気力も使い果たしてしまった。文豪気分で仕事持参の一泊旅行。旅先でも空き缶のポイ捨てやゴミの不法投棄が気になってしまう。すっかり町内会ナイズされたミナさんを見かねたかずえちゃんは、「役に立ってるつもりでも、おだてられてうまく使われているだけ」…と鋭い指摘をつきつける。思い当たるフシもあり、衝撃を隠しきれないミナさんだが…。

その6
星空の火の用心

 かずえちゃんに指摘され、町内会のお仕事にひっかかりを感じてしまったミナさん。それでも何だかんだ言いながら、行事があれば参加してしまうあたり、結局のところはイベント好きなのだと自覚する今日この頃。冬の「火の用心」を呼びかける夜回りでは、小さいオトモダチもできて、ご近所さんの輪は着々と広がっていくのだった。

その7 任期満了!?

 山辺サンの企みにハメられて首をつっこんだ自治会も1年を迎え、組長さん、婦人部役員さんともに任期満了。自治会を抜けるという山辺サンの身勝手に、再び怒りを燃やしながらフィナーレの役員会に出席。ところが、どうやら働きっぷりを見込まれたらしい?今度はあろうことか広報部副部長の肩書きまでいただいてしまった!

…またしばらく町内会と、ご縁が続きそうなミナさんだった…。

その8 コトブキの季節

 昔つきあったことのあるオトコから、結婚式の招待状がミナさんのもとに届いた日、見合い話が浮上したかずえちゃんは大荒れに荒れていた。鬱憤ばらしに大学時代の仲間を集めて飲むは騒ぐは。おまけに酔った勢いでミナさんの過去まで暴露する始末。

 好きな仕事して所帯も持たず、自由にやっていきたいのにそれは世間では半人前扱い。異性にも結婚にもさしたる興味を持たないミナさんは、周囲で波風立っているおめでたいイベントに「ひとりで生きていけなくなる頃」を考えさせられてしまうのだった。

その9 おまつりナイトフィーバー

 やってきました2年めの夏祭り!今年も朝から準備に走り回り、働く喜びをかみしめるミナさん。編集さんとかずえちゃんに、揃ってチャチャを入れられながらも本番はまたやってやるぜの意気込みが熱い!!今年は自治会だよりのお祭りレポートも任されちゃったし、ここはひとつ広報部副部長としての任も全うせねば!…と思いきや、お祭り初日は寝過ごして…。2日目、汗だくで働くミナさんの横をユーガな美女かずえちゃんが遊び回り、ご町内の視線を集める。部外者の乱入で盛り上がりに拍車をかけて、お祭りの夜は更けていく。

その10 台風と小説家

 夏休み、ミナさんちに姪っ子たちが遊びに来る。ついては資料に埋もれた部屋を掃除するというだけでおおわらわ。子育てに免疫のないミナさんは、1日目に味わった子供特有の騒々しさだけですでにギブアップ状態。かずえちゃんに救いを求め、遊園地に出向く。ありがたいことにかずえちゃんは、マイペースで子供と遊べる人らしい。長女のヒヨコとやたら気があっている。子供に気を使われ、さらに気を使い、慣れない家族サービスにミナさんは四苦八苦。夜は夜とてすんなり寝てくれないヒヨコに、昼間の興奮からか熱を出してしまうタカ。
翌日、何とか無事に母親の元に帰したものの、巷に迫り来る台風よりも、大騒ぎを巻き起こす子供のフカシギなパワーに、精根尽き果てるミナさんだった。

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