ご町内のミナさん!
(その21〜その30)

その21 朝までナマ事件

 どうやらかずえちゃんが泊まりに来るとろくなコトがないらしい。飲み会の後ミナさんちでお泊まりしていると、なにやら屋根で物音が…。警察に追われているという不審者の出現で、朝までかけての大捕物に関わってしまう。あわやマスコミ沙汰、あわや大事件に発展しそうになった夜。それでも警官の詰め所に変貌した築島家では、目につくモノは仕事の貴重な資料。ただでは起きない転ばない。

 警察の対応に笑っちゃいながらも、「やる〜」と感心してしまうオハナシ。細かいところが実にリアル。これって実話ですかぁ?

その22 TVデイズ

  出版社のキャンペーンのため、TV出演を依頼されるミナさん。人付き合いニガテの性分を克服すべく一旦は承諾したものの、えらそげなTV関係者の態度にハラ立ててチャラ。
同じ頃、仕事に燃える峰サンがTVに出演。そのとばっちりでミナさんやかずえちゃんまでギョーカイ人とおつきあいするハメに…。厚かましいTV関係者がミナさん宅まで押しかけてきて、なんとミナさんのオンナの危機迫る!そこへ訪ねて来、オトコを無言で追い返した新名氏は、どーもいつもと雰囲気が違う。疑問符をいっぱいアタマに飛ばしながら、またいつもの日常に戻るミナさんだった。

その23 見えない距離

 ヘンな男が上がり込んだり、不審者がうろついたり、一人暮らしのミナさんのことが最近気になってしょうがない新名氏。そのミナさんからかずえちゃんと2人のギリシア旅行を計画していると聞かされ、会えない時間にその距離を感じてしまう。
 家庭を持ってはじめて一人前と見なされる世間の常識に倣うつもりはない。でも近くにいたいという想いから、ミナさんとなら家庭を持ってもいいと考える新名氏。さりげないプロポーズを受けながら、いままでと同じつきあいを続けていきたいミナさんは、それができないなら会うのをやめようと考える。とりあえずミナさんの意志を尊重する新名氏だったが、やはり心は残る。そんな関係に決着をつけないまま、ミナさんはギリシアに旅立っていく。

その24 アトランティスの異邦人 1

 酷暑のギリシアで、カタギの人々にまじって旅行者するミナさんとかずえちゃん。お試し企画まがいのスーパーハードなスケジュールをこなしつつ、地中海を満喫する。ふと立ち寄った土産物屋でみつけた絵皿の人物画に、日本を発つとき見送ってくれた人をオーバーラップさせてしまう。せつない気持ちに、これまでにない郷愁を感じるミナさん。
 そんな時パスポートがなくなっていることに気がついて…。

その25 アトランティスの異邦人 2

  パスポート紛失事件もとりあえずカタがつき、それがもとでギクシャクしたツアー仲間との関係も徐々に緩和されていく。風邪気味の体をおして訪れた憧れのサントリーニ島は、なぜか懐かしささえ感じる場所。不思議な既視感に酔いながら、そこにある生活のあたたかさをかみしめるミナさん。数々の思い出を抱きつつ、彼女もまた待つ人のいる場所へ帰ってゆく。

その26 同居する条件

 新名氏がネコを拾ってきた。アパート住まいの新名氏のかわりに、ミナさんは住居を提供することにした。すっかり子ネコモードに振り回されながらも、小動物のいる生活に満足感を感じはじめる。ところがネコの世話と称して、殆ど同居するが如く築島家に出入りする新名氏にかずえちゃんが爆発。いっしょに住むならそれなりのケジメをつけるべきだと、新名氏の社会的立場を指摘する。かずえちゃんに言われるまでもなくミナさんとのつりあいを考えていた新名氏は、ミナさんの持ちかけた「いっしょに生活しよう」という提案を保留にする。一人で感じる秋風に、いつにない淋しさを感じてしまうミナさんだった。

その27 かずえちゃんの憂鬱

 スランプを感じながらも、仕事を余裕でこなしたかずえちゃん。年末の〆切りに苦しむミナさんの陣中見舞いに行ってみると、あれほど入り浸っていた新名氏の姿がない。殆ど同棲状態だったオトコが顔を見せなくなって2ヶ月になるというのに、仕事にも日常にも何の変化も見せないミナさん。そんな関係にかずえちゃんのイライラはつのるばかり。一見淡泊に見える二人。ところが出版社のパーティーで、新名氏が以前アシスタントをしていたまんが家と出会う。酔って言い掛かりをつけるまんが家が新名氏に手をあげたとき、声を荒げてその非を責めるミナさん。事なかれ主義の親友の態度に、新名氏への想いを垣間見るかずえちゃん。似たもの同志のおつきあいにあきれながら、やっぱりかずえちゃんの憂鬱は続くのだった。

その28 家族ごっこ

 お正月があけて突然ヒマができてしまったミナさん。思い立って実家に帰ってきた。離れて住んでいても自分の家だし、気がねなくいられる場所だと思っていた。でも普段から出入りしているお姉さん一家ともそうやってつき合えるとは限らない…。自分は変わらないつもりでも、腹立つことさえ言うに言えない、家族それぞれとの関係も昔と同じ位置にはないことを知る。
  自宅に戻ってきたミナさんは、ヒマにあかせておにぎりなんぞを握ってみる。冷たい空気の公園でふぞろいのおにぎりを食べながら、新名氏とひとときの安らぎを感じるミナさん。外に巣を作り、オトナになりきれなくても、気の合う人と家族のまねごとならできる。
そんな人とのつながりを、大事にしたいと思うのだった。

その29 エイリアンが通る

 最近家の近所でよく外人さんを見かけるようになった。駅前で集まって、毎日のようににぎやかにやっている。その中でひょんなことからお知り合いになったロバートさん(仮名)は、同じ町内のコーポに住む陽気なガイジンさん。通りすがりに見かけては声をかけてくれる。
 一方投稿作品の原稿の目処が立ったのか、「春になったらお花見旅行に行こう」と新名氏はミナさんを誘う。満開の桜の下で、新名氏はひとつの結論を出すつもりらしい。 異国の地で暮らす人々にこの国はどう映っているのか、小さな島国の小さな町の中で生きるミナさんは、これから起こるかもしれない転機にどう応えたらいいのか…。春まだ浅い夜空を見上げ、ひとり思いを巡らせるのだった。

その30 ばら薔薇バラ

 ミナさんとの関係を負い目なく続けたい思いから投稿した新人マンガ賞。自信があったにも関わらず、あえなく落選してしまった新名氏の落ち込みはハンパじゃない。それを知ったかずえちゃんは、ミナさんが帰っている彼女の実家まで新名氏を引きずっていく。
 桜の下ならぬ咲き誇る薔薇の中で、新名氏の結論を聞くことになったミナさん。ミナさんとの関係を清算する決心もつかず、結果の報告をする新名氏に、「結果はダメでも、自分のためにやったのなら気持ちの整理はついたハズ」と、彼がやったことの意味を問う。ミナさんの言葉に新名氏は、自分の落ち込みの本当の理由を知るのだった。

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