ご町内のミナさん!
(その31〜その40)

その31 大ハード・1

 実家で過ごした時間のツケが片づかないまま夏祭りシフトに突入し、超ハードなスケジュールに追われるミナさん。そして新名氏もまた、商業誌の原稿依頼と本職のアシスタント業をこなすのに寝る間もない。お互いに会う時間もなく疲労とストレスがたまっていくばかり。そんな過酷な状況下で、夏祭りのポスターを手渡してくれた新名氏に、ミナさんの心が揺れる。ところがその新名氏が、過労のため駅の階段から足を踏み外して…。

その32 大ハード・2

 ポスターの絵がおかしいと指摘され、新名氏の疲労がただごとでないと気づくミナさん。そんな時コンビニでイサキちゃんに会い、新名氏の事故を知らされる。
 ケガのお陰でアパートに帰って来、ミナさんと会う時間ができた新名氏。まさにケガの功名。ミナさんのデリバリーコーヒーを味わい、マイペースで原稿を描きあげ、体調も戻って迎えた夏祭り!例によって町内会モードに突入したミナさんと、うれしはずかし揃いのはんてんでポップコーン販売に奮闘するのだった。

その33 イロイロな秋

 偶然スナックで会って飲んでいた、ミナさんとまんが家の先生に新名氏がヤキモチ。ヤケクソでイサキちゃんと映画デートなんかに行ってしまう。その帰り道、4人がちょうどはち合わせしてしまい、気まずい雰囲気で帰途につく。今までなら表面上でいい顔を作っていた新名氏が、感情を見せるようになったと先生は言うけれど…。
 「言い訳」と受け取られるのが面倒で、新名氏に事情を説明しないミナさん。イサキちゃんが例によって騒ぎ立て、事態を煽って新名氏はココロ穏やかではないというのに…。

その34 星の夜汽車

 新名氏のデビュー祝いが紅葉狩りツアーに決定。仕事の合間をぬって、二人だけの3泊4日東北旅行に行くことになった。ローカル線での電車三昧と聞いて、さすがのかずえちゃんも同行をあきらめる。

 まんが家さんの仕事がずれ込んで新名氏があやうく遅刻しそうになったものの、徹夜明けの強行軍をものともせず、気ままに田園を散策するふたり。かずえちゃんはそんなお気楽極楽なミナさんが心配でしょうがない。結局まんが家さんをひきずって、東北まで追っかけていく始末。

 秋深まる東北の明け方の空の下、まだ天空に残る星を仰ぎつつミナさんが出した「結論」の答えは…。

その35 おじさんミステリィ

 おとなりに住む玉川さんは、人付き合いが苦手なのかいつもこちらの顔色を伺っているようなヘンなオジサン。かく言うミナさんとて、町内会に入るまでは似たよーなものだっただけに、思い当たるフシもある。そう言えば以前からは考えられないことに、初対面の人とも何気なく話せている今の自分に気づく。ヒトに接することに慣れたのか、トシを重ねて厚かましくなっただけなのか…?
 そんなとき町内のもちつき大会で、見知らぬダンディなオジサンに出会った。口ひげに帽子が印象的なその紳士に、何となく心惹かれる思いのミナさん。迷子になったその紳士の訪ね先を案内してみれば、そこは新名氏のアパートで…。

その36
   新名家の人たち(上)

 年末進行に忘年会、町内家の夜回りと何だかんだ忙しい年の瀬を送るミナさん。ひょんなことから新名氏のおとーさんとお知り合いになり、どうやら気に入られてしまったらしい。なんと新春に新名家へご招待されてしまう。
そんな話からかずえちゃんに「三奈クンはファザコン」と指摘され、激しく抵抗を感じる。否定しながらも、親子らしい会話もないまま他界してしまった父親が自分にとってどんな位置にいたのかを改めて考えてしまう。町内会のおじさんたちや新名氏に似た彼のおとーさん、気さくな作家大先生と関わる自分を見る時、我知らず思い描いていた父親像をはじめて認識するのだった。

その37 新名家の人たち(下)

 新春の新名家お呼ばれに、かずえちゃんも同行したいと言いだした。ミナさんとのおつきあいモードを強調しないという意味で、新名氏とミナさんにとっては願ったり叶ったり。3人仲良く連れだって新名氏ご実家へと向かう。が、到着してびっくり、10年ほど前、ミナさんがまだ大学生だった頃住んでいたアパートのごく近所だったのだ。思わぬところで判明したご縁にうかれまくるふたり。
 新名家では初対面とは思えぬ気安さで、台所をお手伝いしたりおとーさんと話し込んだりしてしまうミナさんとかずえちゃん。新名氏の義父や義兄に対する遠慮を見て、かずえちゃんは新名氏のいい子チャンな性格のルーツを知る。
 ミナさんを気に入った、と公言するおとーさんとミナさんの和気藹々にすら、例によってヤキモチしてしまう新名氏。またしばらくイロイロと気をもむことになりそうです…。

すっかりオジサンに慣れてしまい、新名氏のおとーさんと気兼ねなく話せるミナさん。そんな仲むつまじい関係を見てスネてしまう新名氏がおかしい。さらにミナさんに「つまんないこと」とズッコケられて「スミマセン」と謝っちゃうあたりがなおかわいい。
家族の中で気を使いまくる新名氏とおとーさんがかわいそうで、できることならタイトルページのクマさんみたいに、仲良く幸せを感じられるようになってほしいと思ってしまいました。

その38 寒中サバイバルデート

 新名氏とお父さんに自然なつきあいをしてほしくて、ミナさんはテーマパークへのデートに二人を誘う。一方週刊誌の対談で盛り上がったノリで、大作家・奈良法隆先生もデートについてくることになった。さらに当日町内会の宮崎さんがお目付役として参入、オジサンまみれの遊園地ツアーにかずえちゃんまでかり出される始末。そんな中、親父さんがいっしょだと聞いていなかった新名氏は思いっきり拗ねてしまう。親父さんや家のことは、自分のテリトリーだから関知してほしくないと言う新名氏。とはいえ、生前の父親と自分との関係に、新名父子をだぶらせて見てしまうミナさんとしては複雑。「父親と自分の好みが近かったかもしれない、もしも意地をはらずに話していたら、今こんな後悔をせずにすんだかも…。」そんな思いを奈良先生に打ち明ける傍らで、新名氏もまた、静かにその言葉を受け止めるのだった…。

その39 続・新名家の人たち

 なつめが新名氏のアパートを訪ねてきた。仕事で不在の兄の代わりにミナさんは、なつめを自分の家に連れていく。仕事をするミナさんの横で、なつめは水月志真の文庫をみつけて読みふけり、気にいったならあげると言われてすっかり気をよくしてしまうなつめ。スパゲティを作ろうとして失敗したり、近所のファミレスでキライな野菜を押しつけあったりと、ミナさんにも素直な態度を見せていく。朝、新名氏は帰ってくるなりミナさんと奈良先生の対談記事が原因でつっかかる新名氏。そんな兄の表情をはじめて見たなつめは、新鮮な驚きに喜ぶのだった。
 一方かずえちゃんは町で克彦に声をかけられる。腹の中で何を考えているかわからない義理の弟を毛嫌いし、その義弟にばかりなつく妹も、その妹に干渉したがる母親も鬱陶しく感じている克彦…。かずえちゃんは「黙ってると何を考えているかわからないけど、話して見ると単純なヤツ」と新名氏を弁護し、克彦の心に何かを残して去っていく。

その40 川のむこうに青い鳥

 見事に桜が満開になって、いつも早朝散歩に足を運ぶ野鳥保護区もひと味違った楽しさ。でも花見がてら訪れる観光客のマナーの悪さに、保護区の環境悪化が目立つ。オシドリやカワセミを目にして喜ぶミナさんも、鳥たちの境遇に同情する。そんな時、額と足にできたかぶれのようなモノが気になって、普段行きつけない皮膚科を受診してみると、足の湿疹はミズムシだと診断される。ちょっと恥ずかしい病名にショックを受けてしまったミナさんは、タイムリーにも峰さんやサエちゃんに偏見あふれる一般評価をつきつけられてしまう。
 これまでにない体調変化の原因を、決して誉められたもんじゃない生活スタイルと生活環境の悪化に思いめぐらせるミナさん。折しも近所に建った、青い鳥模様の煙突の正体を解明すべく、新名氏とふたり、散歩ついでの探検を開始するのだった。

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