WONDER!
(第21話〜第30話)

PART.21

 海斗は「いちご園」に顔を出すようになって、リュウという少年と仲よくなる。園ではいたずらばかりのリュウが、母親の前では大人しくしているのが海斗には面白くない。そんなある日、子どもより恋人を優先させる母親が外出したまま帰らず、リュウは栄養障害で病院に担ぎこまれた。「目の前の子どもひとり助けてやれないで、あんたらのしてることは自己満足だ」と海斗に言い捨てられ、沙紀はショックを受ける。

PART.22

 航太はピアノがものすごく苦手。練習する時間も限られていることから、なかなか上達しない。イクミの家に練習に行っても、上達するのはみやとワンダーだけ。イクミはピアノを航太に持って帰れというが、航太の部屋には入りそうにない。そんなとき、みやもピアノが欲しいと言い、大洋はピアノのおける二世帯住宅を建てると言い出す。

PART.23

 海斗が新車を見せびらかしに来た。実は沙紀をドライブに誘うための口実に航太を引きだすつもりだった海斗は、母親の実家に引き取られたリュウくんに会いになら行ってもいいという沙紀の要望に応えつつ、なぜか実家に帰省することに。捨てられてもなお母親を求めるリュウに腹を立てる海斗は、「あんたはコップが小さい」と沙紀に言われて面白くない。航太が母親の墓参りを済ませたあと、海斗は「親のあふれる愛をうけとめる器のでかさを証明する」と単身実家に帰っていく。


PART.24

 航太のバイト先のスナックの常連、木下さんが突然航太に子供を預けて出張に出てしまった。やむなく航太は日南家につれてきたが、かおりもみやもワンダーも抵抗なく受け入れ、歓迎する。5歳のおねえちゃんふうかはまだ3歳の弟・テツくんの面倒をみるのに精いっぱい。甘えたくても甘えられないジレンマから、ついみやを羨ましく思い、いじわるしてしまうが…。


PART.25

 航太の保育所実習がはじまった。実習生も個性的なら子供たちもそれぞれ特徴があって、航太らは馴染もうと懸命に努力する。保育士たちの考え方も子供たちの反応も、すべてを勉強につなげて成長していく航太。実習をとおして、あらためて自分の目指す保育士の姿を思い描くのだった。


PART.26

 春休みのある日、かおりの陣痛がはじまる。遊びに来ていたふうかちゃんとテツくんを送ってかおり母も外出し、家は無人。迎えが遅くなったかおり母にみやが出産の予兆を告げる。あわてて帰ってきたかおり母と、たまたま顔を見せた海斗をタクシーがわりに病院へ。緊急事態を知らされても落ち着いて対処する航太と、電話を受けるなり帰る!と大騒ぎする大洋。どちらがオトナだかわかりゃしない。
 留守番を任された海斗は、なついて寝入るみやを見ているうちに守るべき存在を持たないリュウくんのような子供の心情にも思いが及ぶ。保育士という仕事に対する見方が変わった気がした。
そして夜遅く、日南家の第二子、千洋が誕生した。


PART.27

 千洋とかおりが退院した。大洋は休暇を終えて赴任先に戻り、ふうかちゃんたちが遊びに来る。今までと違って千洋に手が取られるかおりを見て「赤ちゃんがいちばんかわいいんだ」と拗ねてみせるふうかに、かおりは小さいころはふうかちゃんもお母さんに大事にしてもらったんだよと昔のアルバムを見せる。幼い子にヤキモチをやく年長の子供にどう接するかを航太も考えるが、「理屈じゃなく相手を認めて愛情を注いでやればいい」というかおりのことばに納得する。そしてふうかたちの父親にも、彼女たちを理解してやって欲しいと説得に行くが…。


PART.28

 いつも忙しい父親の用事を手伝って、テツくんの面倒もみて、ふうかはいつも「お姉ちゃん」をやっていなきゃいけない。テツくんは言ってもわかってくれないし、勝手にお店のものを壊してしまうし、そんなときいつも怒られるのはふうかちゃんだ。ところが目を離したすきにテツくんがいなくなってしまった。沢木運送のトラックに乗せられるのをスナックのママが目撃、それが航太とイクミに伝わって、さては子供を欲しがっていた沢木の仕業かと大騒ぎに…。


PART.29

 かおり母のだんなさん、畑中さんが屋根から転落しそうになり、航太は二人の会話から介護の知識が必要になるかもしれないと考えていた。かおり母の毒舌に目尻を下げながら「今がいちばん幸せで、もういつ死んでもいい」と言う畑中さん。「死ぬなんて簡単に言っちゃダメだ」とむきになる航太に「まだまだ元気」と笑って見せるが、ある日突然の発作を起こしてしまう。気丈なかおり母だけでなく、過去に母の死を目の当たりにした経験を持つ航太も取り乱してしまい…。


PART.30

 畑中さんが退院してきた。大洋は家の簡単な改装を手伝い、航太は手話部の後輩・片瀬ひとみに教わりながら介護に励む。そんな中、伊東さんが日南家に遊びに来る。みやや千洋の相手を引き受けてもらっている間、かおりは母を息抜きに連れ出し、大洋は畑中さんの世話に勤しむ。畑中さんの介護をしながら、航太は本格的な勉強が必要だと感じはじめる。


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