ディズニーランド顛末記。  2003年10月30日

 こちらの「あれこれ話」では、河先生からお聞きした裏話ではなくディズニーランドでの一日を書いていきます。上京時のハプニングからディズニーランドでのはじけっぷりまで漏らさず記したいと思いますので、よろしければおつきあいください。

 10月15日、昼過ぎの新幹線で東京へ。前日からの夜勤がかなりハードだったおかげで、車中では昼食もとらずによく眠れました。いつも楽しみにしている富士山も熱海の海も記憶にありません。目が覚めて身繕いをして、さあ新しく開業した品川駅にもうすぐ到着、というところで急に減速、車内の照明も消え、ゆるゆると停まってしまいました。15時頃、千葉で震度4の地震があったということで、東京―小田原間の電車がみんな停まってしまったのです。お隣の見知らぬ人と「暗くなる前に動いてくれなきゃ困っちゃいますね」「夏場でなくてよかった」などと会話しつつ復旧を待ちました。せっかちな私は普段なら「遅くなるじゃん〜!」とイライラやきもきするところですが、翌日からの楽しみを思うと心も広くなろうってもんです。NHKのニュースを放送で聞きながら待っていると15分ほどで新幹線は動き出し、徐行運転で東京駅に到着。大した遅れにならずに済みました。その後友人Mの待つ新小岩には問題なくたどり着き、彼女と彼女のご子息と居酒屋に食事に行きました。専門学校を中途退学して結婚したMの一人息子はすでに大学生!考えてみると彼と私って航太とかおりさんの関係に近いじゃん!?とかとか語り合ったりして盛り上がり、その夜はお宅に泊めていただきました。翌日は開園時間前に集合、12時間フルスイングで遊ぼうというのに、興奮して眠れません。普段夜勤の次の日はぐっすり10時間ほど寝てしまう私も、5時半頃に目が覚めてしまいました。
 さて出発。集合予定の舞浜の駅まで1時間あれば余裕で着くだろうと、7時半にMの家を出、最寄り駅に着くと…!すごい人!田舎暮らしで仕事も車通勤の私は、ホームからはみださんばかりの人の波にただただ呆然とするばかり。Mもラッシュには慣れておらず、こりゃ1本見送ろうか、ということになりました。これだけホームに人が溢れていたら、転げ落ちて人身事故が起こっても不思議じゃないよね、田舎と違って頻繁に電車が来る東京はスゴイよね、なんてことを言いながら、通勤・通学の足がひけた次の電車に乗り込みました。予想外に空いている車内で「1本遅らせてよかったね」なんて笑いながら、さあ終点、と降りてみると、そこは幕張。アレッ?と慌てるM。どうも千葉行きに、つまり逆方向に乗ってしまったらしいのです。幕張行きの電車だとわかっていた私も、「舞浜駅待ち合わせだけど、舞浜と幕張の駅はきっと歩いてすぐの距離にあるんだな」などと勝手に納得してMについて歩いていたのですね。アホです。急いで電車を乗り換えて、舞浜に着いた時には改札の向こうで河先生がすでに待っておられました。すすす、すみません〜!先生をお待たせするなんて〜!と2人してヒラにヒラに謝り、開園の迫っているディズニーランドに向かいました。


 ディズニーランドは快晴でした。てるてる坊主のMと晴れ女の河先生がいてくだされば恐いもんなし。真っ青な空に秋風も吹いて、最高の気候でした。ゲート前の広場では持ち物チェック。以前来た時はこんなことしてなかったのに、いろいろ物騒なのね。折しもランドではハロウィンイベント真っ盛り。20周年とハロウィンのミックスした園内の飾り付けに何とナシの違和感を感じつつ、そして仮装したプーさんのグッズなんかをながめつつ、河先生の指導のもとスプラッシュマウンテンに直行。何を隠そう、めるは長い人生の中でジェットコースター系アトラクションははじめて。過去に訪れたときも“ダンボのなんたら”とか“なんたらのカルーセル”とか“シンデレラ城のミステリーツアー”とかの、ごくごく平和的なアトラクションにしか近づかなかったほどです。その私が今回は意を決して絶叫マシーンにトライ。しかも後から聞くところによるとスプラッシュマウンテンってのはいちばん怖いアトラクションだったとか。鳥目のため乗り場に続く真っ暗な通路ですでに腰がひけておりました。もちろん乗ってからも、周囲でウサギやクマやキツネが何だかんだやっているのに集中できません。ラストのスプラッシュでは事前に予習をしていたハンズアップ&プロテクトなどできようはずもなく、おかげでまさに絶叫モノのものすごい形相で写真に写ることになってしまいました。先生は余裕で両手をあげて笑っておられるし、Mも後ろの席でなにげにVサインなんかやっちゃってるし、くやしいから私もいい顔で写るまで乗る!と息巻いていたんですが、他にも興味深いアトラクションがあったりハロウィンや20周年のパレードがあったりと忙しく、結局その封印したくなるような写真だけに終わってしまいました。ハンズアップは次回までの課題です。
 開園は9時だったのですが、カフェの開店は10時からだったようで、河先生お決まりのルート「スプラッシュマウンテンのあとはここでチュロスとコーヒーで一服」が叶わず、ホーンテッドマンションへ。なんでホーンテッドマンションかというと、ファストパスに“ホーンテッドマンションでお待ちください”って書いてあるから、とM。よし、んじゃ指示通り行きましょうということになったんですね。10時近くなると人も増え、ここではしばらく待つことになりました。コンパニオンのお姉さんのコスチュームがかわいいなあ、なんて思いながら長い列を待つ3人。その間園内に飾ってあるでかいカボチャを見て先生が「ウチの近くの家庭菜園でも空いた畑にでっかいカボチャがなっているんだけど、いつまでも収穫される様子がないの。アレを見ると“ああ、作ってみただけなのね”っておかしくなる」と。…はてしなくでかくなった黄色い野ざらしカボチャ。想像するとその背中にちょっぴり哀愁を感じたりして。
 ホーンテッドマンションでも照明が暗く、ホログラフもよく見えなかったりしたんですが、先生が話してくださった面白いエピソードがありました。先生がお母さんといっしょに遊びに来た時、お母さんはもともとコワイ系が苦手なので、河先生はお母さんの様子に気をつけていたそうなのです。心配をよそにお母さんは幽霊たちの舞踏会がきれいねなどと喜んでおられたんですが、アトラクションを出てお母さんに“何がいちばん怖かった?”と尋ねると“動くイスを降りるとき、床も動いていたからどうやって降りていいかわからなくて怖かった”と…(^_^ゞ。

 前日夜勤の疲れが来たのか軽い頭痛を感じていた私。このまま絶叫マシーンで叫び続けたらひどくなるかも、という不安を解消するために救護室へ。ガイドマップには救護室のマークが書かれているのにどうも見当たらない。ハロウィンパレードのために出動していたキャストのお姉さんに尋ねると、楽屋裏のようなところに案内されました。ディズニーランドの救護室って、誰でも自由に入れるようになってるわけじゃないのね。そこはパレードの出発ポイントだったらしく、なかなか間近で見られない山車が出番を待っておりました。救護室の前では、きれいなコスチュームをつけたアリスが腕や足首をぐるぐるまわして、勇ましくウォーミングアップをしながら出てくるのに会いました。無事頭痛薬をもらって救護室から出るとハートの女王様にも出会い、Mが握手してもらいました。残念ながら記念写真はできないとのことで、首をはねられる前に退散退散。
 2回目のスプラッシュマウンテンにトライする予定だったのですが、パレードの時間との兼ね合いも見て、先にお茶にしましょうという話になりました。あらかじめ取っておいたスプラッシュマウンテンのファストパスを女性3人グループに譲って、10時から開店のカフェでおやつタイム。チュロスとコーヒーをほおばって休憩です。そこでちょこっと先生にワガママを聞いてもらったりして。
 次なるはカリブの海賊。ちょうどMが息子さんといっしょに「カリビアン・パイレーツ」を観に行ったあとで、映画と符合する部分を確認だ!と勢い込んでおりました。ここも館内は暗く、人形の細かい仕草が見えなかったりします。この全体的に暗い照明は、20年も動き続けの人形の汚れを隠すためなんて説があるみたいですが、ホントのところは不況による電力節約じゃないのか?と勘ぐってしまいます。だって見えなきゃ意味ないじゃん!「カリビアン・パイレーツ」を観ていない私は、昔はもっとカルキ臭かったんですよ〜との河先生の言葉にほうほうとうなづきつつ、人形の動きに目を凝らしておりました。
 カリブの海賊を出るとちょうどハロウィン・パレード。いい場所に陣取ってキャラクターたちがやってくるのを待っていたら、その間にどんどん観客が増えて、結局後ろの方から山車の上にいるドナルドやミニーを観るだけになってしまいました。下の方で何をやっていたかは永遠の謎です。それでも河先生やMのお気に入りのドナルドが目の前に止まってくれたのはラッキーでしたね。
 パレードが通り過ぎたあと、早々に撤収してビッグサンダーマウンテンへ。ここは予想通りすごい人で、ファストパスの発行がすでに3時間後。14時のパレードの後だからちょうどいいよねと取得しておきました。この人だかりの中に何やらジュモー人形のようなクラシックな扮装をした女の子が…。見渡すと他にも「美女と野獣」のベルやシンデレラのようなドレスを着た人、「モンスターズ・インク」のサリーの着ぐるみを着た人なんかが目に入る。聞くとハロウィン期間中はコスプレOKなんだとか。きっとアトラクションに乗りに来たんじゃなくて、イベント中のランドを楽しみに来た常連さんなのね、と納得してしまいました。さらに園内でカボチャのかごを下げたキャストに出会ったら「trick or treat!」と声をかけてキャンディーをいただきます。これはMが事前に仕入れていた情報で、魔女の扮装を期待していたのですが、普通のキャストのお姉さんでした。衣装が足りなかったのでしょうか(余計なお世話)。キャンディーはいちご味で美味しかったのですが、3人とももらったその場で口に入れてしまい、後から先生に「何の感動もなく食べてしまった」と言われてから気がつくありさま。イベントに乗っかるだけ乗っかって、それを話のネタにしようなんて気がさらさらないあたり、純粋さが希薄になっているのかも(^_^ゞ。

 さて、暗いところばかり観てきたので、お日さまの下、船にでも乗りましょうと蒸気船マーク・トゥエイン号へ。船着き場で待つ間、目の前を通りすぎてゆくカヌー…。前後の男性キャストの他はみんなうら若き女性ばかり。オールを持ってはいるものの誰も漕ぎゃしない。後ろのお兄さんは水に落ちんばかりの勢いで、漕ぎに漕いでおられました。それを岸から眺めつつ河先生が「何が楽しくてカヌーになんか乗りたがるんだろう」。わはは、ごもっともでございます。もっともではあるけれど、アトラクションとしてのカヌーの立場はまったくナシですね。それからしばらくは次のアトラクションに迷うと「カヌー乗ります?」とふざけてみたりして。お兄さんファイトの航跡を横目に、マーク・トゥエイン号に乗り込みました。3階デッキのおいしい場所を確保するよりも先に私たちがしたこと、それはソファのある部屋でのサロンごっこ。壁紙やカーテンがオールド・アメリカンな雰囲気をかもしていて、そこで余裕たっぷりにくつろいでみせるのです。そして「あら、こんな所があるんですね」と入ってきたお客さんに写真を撮ってもらうのです。実に無理やりでした。でもおかげでいい3ショットが撮れました。
 船の上からはシカとかウマとかインディアンを眺めつつ船の中に流れる解説を聞くのですが、あまりのお日和でぼんやりしていて殆ど何を聞いたのか覚えていません。最後に蒸気がわーっと上がったあとに細かい水滴が降ってきて「蒸気船だからね」と先生。あ、そうでした、汽笛といっしょに吹いたのは煙じゃなくて蒸気でした、とへんに理解したりして。
 船を下りたらちょうどお昼時。入りたかったお店は早々に予約でいっぱいになっていたため、世界数カ国のメニューを揃えたレストランに入りました。そこで伺ったのが『雪のマフラー』の原作の話やこち亀の「あなたは笑うよ」の話です。何に感動したかって、Mも河先生もちゃんと手拭きおしぼりを持ってきているという事実!さ、さすが慣れている!レストランから出る際、先生から「化粧室に寄らなくても大丈夫ですか」と聞かれましたが、Mも私も「別にいいです」…。みんなオンナ忘れてる…!そのせいかどうか(そのせいだよ!)、でき上がった写真には髪ぼっさくの乱れまくった顔しか写っていませんでした。

 外に出るとすでにパレードのための場所取りがはじまっておりました。てゆーか、すでに主要な場所はおさえられておりました。メインからずれるかなと言いながら橋の上に場所をみつけ、そこで待機。シンデレラ城を目の前に仰ぎ、木陰にもなっていてなかなかいい場所です。ところがパレードがはじまると、そこがすごーくいい場所だということがわかりました。橋の上なので前は川、障害物がない上に見事にキャラクターが止まる位置。しかも前後で踊るきれいな(笑顔を顔に貼り付けた)ダンサーたちにも手を振ってもらえ、シンデレラ城を背景にする山車のベストショットが撮れました。
 タイミングがよくてアングルも最高で、まるで私たちのためにあるようなディズニーデー!この勢いでビッグサンダーマウンテンだ!とかけつけると、みんな考えることはいっしょなんですね。もんのすごい長蛇の列。さらに、人気アトラクションの近くにあれば化粧室も人気なのだという法則が判明。とりあえず列の最後につきましたが、おやおやと言っているうちに人は流れ、さほど待つこともなく順番がやってきました。先生いわく「ビッグサンダーマウンテンはぬるいジェットコースター」とのこと。待ち時間に足元を走っていくトロッコに乗っている人もみんな笑ってハンズアップしているし、もしや大したことない?なんたって私はスプラッシュマウンテンを経験したんだから(克服はしてないけどね)なんて思っていたら、まー、勘弁してください。へろへろになりました。「こういうジェットコースター系はめるは一人で乗せられないから」とMが気を利かして先生と同乗させてくれたし、先生は次にどういう展開になるのか教えてくださったんだけど、…怖かったです。でも面白かったかも。こうして経験値を上げていくのですね。
 続けて入ったのがすごく異質だった魅惑のチキルーム。河先生の甥ごさんや姪っ子さんがまだ幼い頃いっしょに入り、怖がって泣いて出てきたといういわく付きのアトラクションです。「花や木に顔がついていてカタカタ音をたてながら歌うんですよ!それが怖くてね」という事前情報を得て(怖いもん見たさで)入ったのですが、なんとも…。途中からおかしくておかしくて、笑いが止まらなかったのですが、ヒップホップなオウムが促すまま手拍子を続けておりました。なぜこれがディズニーランドにあるんだ?という疑問がわく空間でした。Mの感想も「二度とごめん」。

 引き続きディズニーランドを振り返っております。
 ビッグサンダーマウンテンの前にトイレに行きそびれた私たちは、空いているトイレを求めて島に渡ることに。筏の船着き場に出向くと、そこにドナルドが!ドナルド好きのMは大はしゃぎ!これはいっしょに写真に写ってもらわなくちゃ!と追いかけ回すのですが、なんたってお子様優先。いいオトナの我々は見向きもされません。河先生は「並んじゃえ、並んじゃえ!」と私たちを追い立て、仕方なくこっち向いてくれないドナルドの横にすべりこんで写るという苦肉の策。それでもでき上がった写真は嬉しそうに写っているんですよね。近くにプルートもいたんですが、ドナルドほどの人気はないみたい。でもあんなにあっちからもこっちからもひっぱられてもみくちゃにされるなら人気がないほうがいいのかも、なんて思ってしまった。
 さて、遅くなったけど、エンジンつきの筏に乗って目ざすはトム・ソーヤの島。トイレもそうだけど、パレード、ビッグサンダーマウンテンと立ちっぱなしだったので、島でゆっくりしましょうか、と出向きました。筏の所要時間およそ30秒、到着するやいなやトイレに駆け込みました。外は古びた廃虚と見まごう作りでありながら、ドア1枚を隔てると中はタイル貼りのきれいなお手洗い。このギャップにちょっとした新鮮さを感じたりして。お手洗いの後は一服、先生の喫煙タイムです。ついでに私たちも水分補給をし、コーラ片手にトムの島を探検。ゆっくり休憩しましょうかと言っていたのに、先にたって歩く先生はお年を感じさせない軽快な足取りで、狭く暗い洞窟にも木の上の小屋にも水に浮かぶ吊り橋の上もひょいひょい進んでいかれます。運動不足の私たちはあとからついていくのに大変。それでも何とか小学生くらいの子供にまじってお山のてっぺんまで登りました。「この岩、動くんですよ」と畳一枚半はあろうかという大きな岩をゆらゆら動かして見せるお茶目な先生に、予備知識のない私は関心しきり。夕日の指してくる岩山でひととき周囲を見回して、また川を越えて本土に戻ったのでした。
 ウェスタンリバー鉄道にも乗りました。これは蒸気船マーク・トゥエイン号に乗っているときに「機関車がちんたら走っている〜」と3人で笑ってみていた機関車でした。実際乗ってみると、前半はマーク・トゥエイン号と変わらない風景が続き、後半、最後になってなぜか恐竜の時代が見えるという…今考えるとナゼ??というコーディネートなんですね。しかも恐竜のコーナーだけやたら人形(って言っちゃいけないのかな)の出来がよかったりして。いちばん気になったのがこの鉄道のアナウンス、案内の音声が青野武さんなんですよね。えーと、昔で言うと「宇宙戦艦ヤマト」の真田さん、今なら「ちびまる子ちゃん」の二代目友造さん。カリブの海賊の永井一郎さんにもときめきました。河先生も「錯乱坊(うる星やつら)だ!」と喜んでおられたりして。頑張ってるね、青二プロ!でした。あっあの恐竜の時代で見たことは内緒だよって青野さんに口止めされてたんだった…。

 さてさて、河先生が「過去ばっかりで未来に行っていない」とおっしゃって、いよいよトゥモローランドに足を踏み入れることに。このトゥモローランドを河先生は「未来の国」と言われるのですよ。なんか、かわいくないですか?
 それはともかく、まず入ったのがスターツアーズ。光年単位の飛行体験ができるアトラクションです。2回目のハロウィンパレードと時間が合致したために空いていて、本来は待合室みたいな役割を果たすはずの長い通路を走るように抜けました。途中あちこちでロボットたちがこのアトラクションの説明をしてくれていたのですが、まったく聞く時間がありません(そういえばスプラッシュマウンテンでも通路でふくろうがなんか喋っていたなあ)。スムーズに順についた私たちが座ったのは最後尾の席。ここはしっかり腰掛けると足が浮いてしまって安定感がなくなるポジションで、最前列に次いで迫力を感じる場所なのだそうです。キャストのお姉さんのしつこいくらいのシートベルト着用の声に従いつつ、密閉空間へ。ジョージ・ルーカスとはあまり近しくない私ですが、さすがにR2ーD2やC3POくらいは知っています。彼らについて宇宙の旅に出ると、そこはトラブルだらけ…というわけで、ワープのGを感じたりステーションの床に激突しそうになったり戦闘に巻き込まれたりとあらゆる衝撃を受けながら、ドキドキの宇宙の旅を終えたのでした。席に着く前、さんざん「心臓の悪い方は、体調の悪い方は…」と呼びかけていたワケがわかりました。たしかに高齢の方にはキツイかもしれませんね。でも面白かったですよ〜。Mは最初の衝撃の際、隣の女子児童の手を握ってしまったとか。いや、ひじ掛けを握っていた彼女の手に気づかずに、Mもひじ掛けを掴んでしまっただけなんですけども…。今ごろ彼女の家ではMは変質者扱いされて、楽しいディズニーランドの思い出のひとつになっているかもしれません。
 河先生がココアを所望され、ピザをメインに置いているカフェに入りました。ところがココアは冬期限定。夏でも冬でもないこの季節、まだココアは準備ができていないのでした。仕方なくまたコーヒーを飲んで、暗くなる前に残る3大マウンテンのひとつ、スペースマウンテンにチャレンジとあいなりました。これまで3つのうちの2つをクリアしてきたこの私。怖れるものは何もないとばかりにトライでございます。が、待ち時間45分。どうしよう?ファストパス取ってどこかで時間つぶししようか?とも言っていたんですが、ま、いっか、と適当に列に加わり、何だかんだ話しているうちに順番が。正味45分はかからなかったにせよ、3人で話していると本当にあっという間でした。そして運命のスペースマウンテン。周りが見えなきゃそんなに怖くはないよな、とタカをくくっていた私は、それが大きな間違いだと思い知らされました。見えないからこそどう走ってるかわからなくて怖いんですね。今でもMに言われるのは、河先生が「ほら、バラ星雲がきれい」と言っている横で私が「ぎゃ〜〜〜〜〜!!!」とただただ叫んでいたという…。Mはひたすら前の席で大笑いしておったそうな。実際バラ星雲も何も確認できておりません。私の知っているのは加速する間の風景だけですね。ちゃんと目は開けてたんだけどなあ。
 カートを降りたときには足がふらふらで、Mに支えられないとヨタついてしまうありさまでした。その足でまたお手洗いに行こうとしたんですが(なんか、トイレばっかり行ってるみたいですね(^_^ゞ)、所在をキャストのお姉さんに聞いているうちに、あろうことか河先生とはぐれてしまったのです!!!私たちがトイレに行っている間、先生は喫煙タイムにされているんだろうと思い込んだ私がトイレまで先に行ってしまい、後から追っかけてくださった河先生とテレコになってしまったのでした。近くの喫煙所にいらっしゃらないし、周囲はすでに陽が落ちて真っ暗で、建物の明かりが届く範囲にいる人の風体が判別できる程度。これは下手に歩き回らず別れた場所にいよう、とMとその場で待機。もともと携帯を持たない河先生は、この日マネージャーさんの携帯を借りていらしたのですが、私たちがその番号を聞いていなかったのでかけることができない。先生にはMの携帯番号を知らせてあったので、かかってくるかも、と携帯を握りしめて待ったのですがそれもない。待つしかないか、と思っていたら右手方向から河先生の姿が!「Mさんの携帯にかけてみたんだけど、普段使わないからかけ方がわからなかったの」とのこと。う〜ん、持ってる意味ない〜!(^_^ゞ
 とりあえず、再開できたことを喜びつつ、エレクトリカルパレードまで時間があるのでお食事に出ましょうということになりました。

 一旦ゲートの外に出てお食事!こういうのもはじめてでドキドキです。一時的に出るときは手の甲に見えないハンコを押してもらいます。特殊なライトで照らせば浮かび上がるそのインクは、ちょっと手を洗ったくらいじゃ落ちないのだそうです。再入場のとき、目をこらしてどんなハンコなんだろうと見ていましたが、一瞬のことでミッキーさんの耳があったことくらいしかわかりませんでした。
 それはそれとして、食事のために向かったのはイクスピアリ。舞浜の駅周辺にあるショッピングモールです。その中のアジアンフードのお店に入りました(すみません、お店の名前忘れました)。最初、どの階にあるのかがよくわからず、案内板を見ても載っていなくてうおさお。あとから来た3人組の男性にも「××ってどこかわかりますか?」と聞かれたりして、目的地は同じなんだけどわかんない。あちこちで案内板を確認しているとやがて先程の男性がエスカレータに乗りながら「3階だそうですよ!」と大声で教えてくれました。彼らを追いかけるように3階にあがっていくと、その風景を河先生が思い出されたようでした。過去に先生が打ち上げなんかで時々使ったお店なのだそうです。席について、まだ遊ばなきゃいけないのでアルコールは控え、みんな揃ってライチ・ジュースを注文。河先生のお気に入りの飲み物なのだとか。もう、みんな右へならえです。メニューも先生にお任せ。ピーナツだれの焼き鳥や豚と野菜のビーフン、エビのプリプリな生春巻き、それからいまだに正式名称がわからない挽き肉と野菜と麺のカチャカチャやるやつ(わかんねー!)。そしてイサキちゃんの唐揚げ…。何度思い出してもウエイターさんの「イサキちゃんでございます」は笑えます。そのウエイターさんは、先生に言わせると「挽き肉と野菜と麺のカチャカチャやるやつ」のカチャカチャのリズムが悪いのだそうです。ノリはいいけど修業がたらん! このとき、お料理を待ちながら、あるいはいただきながら先生に伺ったのが編集サンの話や別マの封建的で保守的なお話、ほーりゅーちゃんとアラーキーのお話でした。
 ランドに戻って、食後のコーヒーでも飲みながらパレードを見ましょうかとレストランに入りました。そこはパレードの通り道に面したテラスがあって、多少木々が視界を遮るものの、あのきらびやかなパレードは充分楽しめました。最初はちょっと脇の見にくいところに座っていたのですが、正面のいい席に座っていた家族連れが出ていってしまって、ラッキーとすぐさま移動。ちょうどいい位置で見ることができました。来るたびに山車の数がかわって豪華になる、と河先生も満足げ。少し遠い位置ではありましたが、流れていくイルミネーションが一日の興奮をゆったりときほぐしてくれるようでした。
 パレードのあと、花火も同じ位置から見えるからとその席をキープして交替でお手洗い。その後河先生に、2人が手紙でお気に入りだと書いたWONDER! のページをいただいてしまいました。原稿のコピーです。私が好きだと言ったのがみやちゃんの「おー!」のシーン、Mは航太が畑中さんに「本物の親子じゃなくても本当の家族にはなれると思うから」と微笑みかけるシーン。小さい版の雑誌でしか見ていなかった航太の原寸大の笑顔に、もうふたりはくらくらのデレデレですよ。花火なんざ何だって言うのよ!てな勢いできゃーきゃー言ってしまいました。結局お互いにいただいたページは帰りにコンビニでコピーして1枚ずつゲット。今も取り出してはデレデレです。そして冷静になると航太以外の部分にも目が行くようになって、脇にちょこっと書いてあるトーンの指定とか、先生の直筆ネームとかに心躍らされているわけですね。
 たまや、かぎやの花火を見て、Mが「単行本WONDER!の最後にあった犬(ケン)さんの“花火の音コワイよ〜”というのはここの花火ですよね」と指摘。河先生のお宅からもTDLの花火の音が聞こえて、それを先生は20時の時報代わりにしておられるそうです。うーん、さすが地元民M、察しがいい!(と言うと“新小岩は東京なの”と言われてしまった)
 花火を見終わったあと、最後にお土産を買って出ましょうということになりました。先生はマネージャーさんにたのまれた塩味のポップコーンを求めてバザールとは反対方向に。で、待ち合わせ場所は決めたものの、何かのトラブルで出会えなかったときのために先生の携帯番号を教えてもらおうとしたんですが、それが一苦労。何せ先生は使い方がわからないから自分の番号を表示させるだけでせいいっぱい。Mはそれを登録しようとするんですが、確認のために通話にしてみても不通。先生の携帯からMの携帯に電話をかけてみて、かかったら登録すればいいと試してみるものの、何度やってもうまくかからない。あれこれやってみて、やっとつながった!通じた!よし登録だ!と思ったら……非通知…。もう爆笑でしたね。ひとしきり笑ったあと、まあ、何とかなるだろうと携帯に頼るのはやめてバザールへ。無事買い物を済ませ、うまく合流して帰路につきました。

 帰り道、我々2人は電車でまっすぐ帰っても良かったのですが、新名クンの壁画が見られるルートがあるよと聞いては黙っていられません。途中まで電車で行ってバスに乗り換えて、というルートなのですが、先生の帰り道ということもあってご一緒させていただきました。…おや?電車の中でふと気づくと先生の帽子が違う!これまではテンガロンハットのようなつばつきの帽子だったのに、今はニットのあったかそうな帽子に変わっています。「寒くなるかなと思って」とおっしゃっていましたが、いったいいつの間に!?そして叫びすぎた私たちにトローチをくださって、ここでも準備万端ぶりを見せてくださいました。
 バスに乗ってからしばらくして先生は降りて行かれました。発車する私たちに最後まで手を振ってくださった笑顔が忘れられません。ホントに感謝です。私たちはそのあと、G駅を過ぎ、H町公民館を目指しました。先生にあらかじめ左右にくねる細い道のあとに壁画が見えます、と聞いていたので、細い曲がりくねった道になるたびに窓にはり付いて外を凝視しておりました。えーらい遠くからH町公民館の進路標識があって、もう間近、もう間近と緊張しているのに壁画は見えないという出し惜しみをされてしまいました。今もMは「あれは絶対歩行者への標識じゃない」と憤慨しています(*^O^*)。努力の甲斐あって、通りすがりながら壁画を拝むことができました。新名クン、めるは見たよ。遠回りしてよかった〜!そして駅に着いた後、また2駅ほど電車に乗ってMの家に帰り着いたのでした。
 Mの家でお風呂に入ってゆったりしたあと、1日の幸せ体験を語りあいました。もったいなくて眠れません。でもまあ翌日もあることだし、と、午前3時頃しぶしぶ布団に入って眠りにつきました。
 翌日は国会図書館のために永田町へ。残念ながらヒットはありませんでしたが、前日の興奮が残っている私にはどーってことありません。夕刻、品川の友人の家に落ち着きました。そこでは2日お世話になり、いつものメンバーと宴会をして、19日に帰阪。帰りの東京駅で新幹線が来るのを待っている間、発売されたばかりの「百鬼夜行抄11巻」を読んでいたら、いつの間にか乗るはずのひかりが行ってしまっていてびっくり。せっかく指定席を取ったのに、30分も待って自由席で帰ってくるハメに…。行きも帰りも、いろいろあった数日でした。

 今回先生とごいっしょさせていただいてつくづく感じたのは、河先生が本当に気配りをしてくださる方なのだなあということです。煙草を吸わないMと私の前では決して吸われなかったり、合間合間に適当に休憩を入れてくださったり。おかげでまったくバテることなく最後まで楽しめました。あらかじめパレードの時間や閉鎖しているアトラクションを調べていてくださったことも、スムーズに1日をすごせた理由のひとつですよね。
 考えてみれば食事時や船や機関車に乗っているときにも写真を撮ることはできたのに、それも思いつかないほど遊ぶのに熱中していました。あらかじめ「これだけは先生にお聞きしないといけないの」と言っていたリストをMが覚えていてくれたので(メモに書いていたのに持って行くのを忘れたんですよ、私ってば)、お聞きすることができましたが、私はそれすらもすっかり失念していたんですね。Mが話を持ちだしてくれていなかったら、みなさんからの質問に回答を出すことができなかったですね。Mにも心から感謝。
 本当に楽しく、ありがたい1日でした。またこんな幸せな機会が訪れますように。